神道

神道とは

日本の風土や日本人の生活習慣に基づき、自然に生じた神観念である。
このためキリスト教、仏教のような開祖が存在せず、古くは縄文時代を起点に弥生時代から古墳時代にかけてその原型が形成されたと考えられている。
神道は多神教だが、祖霊崇拝性が強い。
また、気象、地理地形等の自然現象に始まりあらゆる事象に「神」の存在を認め、「八百万の神々」とも呼ばれる。
現代、神道に属する神々を祭神とする社を神社とし、神棚や仏壇という形で奉ることも神道に属する。

お神札の収め方

1.お神札(おふだ)をいただきます

ご自宅や会社などに持ち帰って神棚におまつりしましょう。

2.手と口をすすぎます

自宅でお神札をお祭りする前に水で手と口をすすぎ清めます。

3.お神札を取り出す

神饌のお下がり(※酒・菓子など)は自宅でお召し上がりいただき、縁起物は神棚にまつります。その他の徹下品(お下がり)があればご自宅でお使いください。

4.薄紙をはがす

薄紙に包まれている場合は、包装紙ですから、はがして宮形に納めますが、尊いお神札ですから、はがさずに着けたままでも構いません。

5.宮形にお神札を納める 其の1

扉を開き、お神札の正面が手間に向くように納めます。
※裏面の「お神札の順位」にしたがって納めます。

5.宮形にお神札を納める 其の2

宮形によっては扉や背面などがはずれ、納めやすくなっているものもあります。

6.宮形を納める

神棚に宮形や縁起物をおさめて整えます。
その他詳細は氏神さまなどにお訪ねください。

神棚のまつり方

1.設置場所を決める

居間や客間など、家族の親しめる明るく綺麗な部屋の天井近くに南向きまたは東向きに設置するのが一般的です。

2.神棚を設置する

神棚は工務店に設置してもらうか、日曜大工用品店などで材料を集めて設置しましょう。
神具店に相談するのもよいでしょう。

お神札の順位

三社づくりの宮形は、中央に神宮大麻(天照皇大神宮)、向かって右に氏神様、向かって左側に崇敬する神社や旅先などで受けたお神札を納めます。
一社づくりの宮形は、左図のように手前から順にお神札を重ねて納めます。
タンスや本棚の上などを整えて綺麗な敷物を敷いておまつりしましょう。宮形が置けない場合は、御札のみを立てておまつりする方法もあります。大切なのはおまつりする心ですから、出来る所から工夫してみましょう。

神饌(お供え)の供え方

毎朝お供えするのが望ましく、普段はお米、お塩、お水の三品を基本にお供えします。
初物や季節の食べ物、いただきものなども、まず神様にお供えしましょう。

二拝二拍手一拝

[参拝の作法]

  • ① 姿勢を正してから腰を深く曲げ、二回拝をします。
  • ② 胸の前で両手を合わせ、右手指先を少し下げ、二回手を打ちます。
  • ③ もう一度拝をします。

神社でも家庭でも、神様にお参りする際は二拝二拍手一拝の作法で行います。
特に家庭では、毎日欠かさず、家族そろってお参りしたいものです。

伊勢の神宮

伊勢の神宮は正式には神宮と申し上げ、三重県伊勢市及びその周辺に鎮座する百二十五のお社の総称です。
その中心は皇室のお祖神である天照皇大神をまつる皇大神宮(内宮)と衣食住を司る豊受大御神をまつる豊受大神宮(外宮)です。
神宮は日本の総氏神として皇室、国民から篤く敬われてきました。

神宮大麻

神宮大麻は「天照皇大神宮」の神号を謹書した伊勢の神宮のお神札で、毎年氏神様から受けられます。

氏神様

氏神様は地域をお守りくださる神様(神社)で、鎮守様とも呼ばれます。
氏神様にまもられている地域の人々すべてを氏子といいます。
氏神様から神宮大麻と氏神様のお神札を受けて、新年を迎えましょう。