仏教
8つの仏教宗派ごとの違い
お仏壇の飾り方
浄土宗
中央にご本尊の阿弥陀如来を、向かって右に観世音菩薩、左に勢至菩薩をまつります。さらに観音菩薩の隣に、唐の善導大師を、勢至菩薩の隣には宗祖円光大師法然をまつります。お仏壇の大きさなどによっては、観音・勢至の両菩薩は省略されます。仏壇か厨子の前に戸帳を垂らすこともあります。
浄土真宗
絵像の阿弥陀如来を中央に飾ることが多いようですが、最近では木像を飾ることもあるようです。
そして向かって右に「帰命尽十方無碍光如来」の十字名号を、左に「南無不可思議光如来」の九字名号を飾ります。
また、右に親鸞聖人、左に蓮如上人の絵像を掛けることもあります。
真言宗
分派が多く、また地域による違いもあり、飾りかたはさまざまですが一例をあげます。高野山真言宗では中央にご本尊である大日如来を、向かって右側に弘法大師、左に不動明王をまつります。豊山派・智山派では左に興教大師覚鑁、あるいはそのかわりに不動明王か、観世音菩薩などをまつることが多いようです。
真宗大谷派
ご本尊・阿弥陀如来を中央に、その両脇に御脇掛(九字・十字の御名号、または親鸞聖人・蓮如上人の御影、及び側面に先祖代々の法名を泰安します。)法名は掛軸にし、位牌は用いません。
①御本尊②御脇掛③須弥壇④過去帳⑤火舎香炉⑥華瓶⑦花瓶⑧土香炉
⑨鶴亀(燭台)⑩珱珞⑪輪灯⑫灯籠⑬打敷⑭御経卓⑮鈴⑯御文箱⑰和讃箱
曹洞宗
お仏壇の中央に、ご本尊の釈迦牟尼仏をまつり、脇に文珠・普賢の三尊形式とするか、向かって右に道元禅師を、左に瑩山禅師を配して「一仏両祖」の三尊仏形式としてまつります(一仏両祖を一本とした、三尊仏の掛け軸もあります)。また、右に達磨大師を、左に道元禅師と瑩山禅師をまつる場合もあるようです。
天台宗
ご本尊は久遠実成無作の本仏である釈迦如来ですが、阿弥陀如来をまつることも多いようです。それぞれの信仰によって、薬師如来、観世音菩薩、不動明王、毘沙門天などをまつることもあります(一般的には菩提寺のご本尊にならいます)。向かって右側に高祖天台大師を、左側に伝教大師最澄のご影像をかかげます。
日蓮宗
ご本尊は久遠実成無作の本仏である釈迦如来ですが、阿弥陀如来をまつることも多いようです。それぞれの信仰によって、薬師如来、観世音菩薩、不動明王、毘沙門天などをまつることもあります(一般的には菩提寺のご本尊にならいます)。向かって右側に高祖天台大師を、左側に伝教大師最澄のご影像をかかげます。
臨済宗
臨済宗には多くの文派があり、飾り方に相違があるので詳しくは菩提寺のご住職に相談してください。仏壇の中央にはご本尊として釈迦牟尼仏をまつることが多いようですが、両脇は各派で違いがあります。